14日朝早く、島根県の沖合の日本海で、エンジントラブルのため、えい航されていた漁船が転覆し、乗っていた9人の行方がわからなくなっています。
付近の海域では転覆した漁船も見つかっていないということで、海上保安本部が巡視船や、ヘリコプターを出して捜索しています。
14日午前5時20分ごろ、島根県松江市の沖合およそ2キロの日本海で、鳥取県岩美町の田後漁協に所属する底引き網漁船「大福丸」(76トン)が転覆したと、第8管区海上保安本部に通報がありました。
海上保安本部によりますと、沖島保司船長(53)ら乗組員9人の行方がわからなくなっているほか、付近の海域では大福丸の船体も見つかっていないということで、現在、巡視船7隻とヘリコプター3機で捜索に当たっています。
漁協などによりますと、大福丸は鳥取県境港市の漁港を拠点に先月から日本海でズワイガニ漁をしていましたが、転覆当時は、エンジントラブルのため、別の漁船にえい航されていたということです。
当時、現場付近では17メートルの強い風が吹き、波の高さは4メートルほどあったということで、海上保安本部は乗組員の発見を急ぐとともに、転覆の詳しい状況を調べています。
■所属する漁協「非常に心配」
転覆した大福丸が所属する鳥取県岩美町の田後漁協の山根正平専務理事は「船内に水が入ってエンジントラブルになり、近くにいた船にえい航してもらっている時に転覆したと聞いている。
情報収集を続けているが、いまだに乗組員の安否の確認はできていない。
きょうは波が高かったうえ、無人の救命ボートが見つかったという情報もあるので非常に心配している」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161214/k10010806201000.html
(出典 www3.nhk.or.jp)
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