配信直後は街が“ポケモントレーナー”であふれ、連日TVで取り上げられるなど社会現象となったが、現在は一時期の盛況ぶりから落ち着きをみせている『ポケモンGO』。発売・開発元であるナイアンティックが今後どのような新要素を加えていくのか、注目が集まっている中、「日経ビジネスONLINE」にて『ポケモンGO』の課金制度の裏話が明かされている。
無料でも十分に遊べるが、課金アイテムも揃えられている『ポケモンGO』。実際に歩いた距離に応じて新たなポケモンが生まれる「タマゴ」を孵化させるための「ふかそうち」(1個150円ほど)や、ポケストップに設置すると、周辺にポケモンが出現しやすくなる「ルアーモジュール」(1個100円ほど)も人気で、ユーザーのみならず、ポケストップの周辺の飲食店なども自腹でルアーモジュールを設置して、誘客・集客に活用している。
『ポケモンGO』は株式会社ポケモンがライセンス供与だけでなく開発支援も行っているが、同社の宇都宮崇人専務執行役員は、「日経ビジネスONLINE」インタビューで、“課金をヘルシー(健康的)な水準にとどめたい”というのが、ナイアンテックとポケモン両社の共通認識だったと語っている。また、「グーグルのエンジニアの人たちって、『お金のことなんて考えるな、ユーザーのことだけ考えろ』というふうに徹底的に教育されているので、課金に対して、ものすごく嫌がる」と裏事情を告白。ゲームを4,980円で販売し、“基本的にはゲームというのは適正なお金を払って遊んでもらいたい”というポケモン側は、「なぜお金をもらうことが必要なのかを、ナイアンティックのエンジニアの人たちに納得してもらうところから始めた」と、苦労も明らかにした。
では、実際の『ポケモンGO』ユーザーの課金率はどのくらいなのだろうか。
「電ファミニコゲーマー」と「niconico」が7月28日12時~7月29日10時にかけて共同で行った『ポケモンGO』に関するアンケート調査によると、『ポケモンGO』ユーザーのうち、アプリ内課金をしていない人は全体の81%と、およそ8割の人が無料でプレイしている結果に。課金をしている人の中で最も多かったのが、1~500円で8.1%、続いて1,001円~2,000円で3.0%、501円~1,000円は2.4%となり、5,001円以上課金しているユーザーは、1.0%に満たなかった。
男女別にみると、女性で3,001円以上の課金者はわずか1.7%、一方の男性は2.1%が10,001円以上の課金をしており、女性よりも男性のほうが、課金額が高いことがわかっている。
アンケートの結果からもわかるように、無課金でも十分にプレイすることができる『ポケモンGO』だが、一方で、調査会社アップアニーの調べによると、App Storeが提供されている地域の半数に満たない地域への公開にもかかわらず、同アプリは1カ月足らずで1億2,000万ドル以上のアプリ課金を生み出したという。
これに対し、ユーザーからは、「ポケモンGOすげええ」「そんな自分は、まだ無課金マン」「何に課金するんだろ?」「実感としてはポケモンで課金してる人なんて、どこにいるんだ?」「おそらく分母があまりにも巨大という話しなのだろうな」などと声が上がっているが……。
23日のアップデートでは、チームリーダー(キャンデラ、ブランシェ、スパーク)が、ポケモンの個体値を評価してくれるという新機能が追加され、新ポケモンの追加やユーザー間でのポケモン「交換機能」の実装など、今後も新たな要素の追加が予定されている『ポケモンGO』。無課金でもどこまで遊ぶことができるのか……引き続き注目していきたい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160830-00010010-otapolz-game
広============巨===//==-横=-ヤ=阪===中
人気記事ランキング
-
- カテゴリ:
- 人気記事ランキング
鳥人間コンテスト2011
-
- カテゴリ:
- 芸能
任天堂の「(ポケモンGOの死亡事故に対して)コメントする立場じゃない」は大嘘だった(ソース有り)
任天堂の「(ポケモンGOの死亡事故に対して)コメントする立場じゃない」は大嘘だった(ソース有り)
以下のインタビューから任天堂がポケモンGO開発にかなり携わり、意見・チェックを行っていたことがよくわかります。
つまり、コメントする立場じゃないというのは、ポケモンGOによる事故の責任から逃れるため、知らぬ存ぜぬするための
保身のための嘘を吐いていたことになります。これって企業としての倫理観を根底から疑う事象だと思う。
――アイテムの仕様や課金の仕組みなどは、どう決めていったのでしょうか。
宇都宮専務:お互いにアイデアを出し合っていったのですが、課金につながる部分は、ポケモン側で考えていったものが多いですね。例えば、「タマゴ」を歩いてかえす、というのは、ポケモンの本編にもあるので、これは「絶対にやりたい」と。
僕らは細かくというよりは、「タマゴをやりたい」「そこをマネタイズにうまく使えると思う」みたいなことを言う。具体的なデザインに落としたり、持てるタマゴの量を「9個」にしたりというのは、ナイアンティック側が考えてくれました。
――「課金をヘルシー(健康的)な水準にとどめたい」というのが、ナイアンティック側と、任天堂・ポケモン側の共通認識だった、というお話がありました(「前編」を参照)。
宇都宮専務:今の「ポケモンGO」でも、僕らはそんなに高いとは思っていなくて、安くしているつもりなんですけれど、ナイアンティックの人たちって、それ以上に、グリーディー(貪欲)じゃないんですね。
もともと、グーグルのエンジニアの人たちって、「お金のことなんて考えるな、ユーザーのことだけ考えろ」というふうに徹底的に教育されているので、課金に対して、ものすごく嫌がるんですよ。
なので、僕らは「独立した以上はお金が必要ですよ」とか言いながら、なぜお金をもらうことが必要なのかというのを、ナイアンティックのエンジニアの人たちに納得してもらうところから始めました。
僕らもそんなにガツガツしていない方なのに、その僕らが「課金は必要」と説得するのはおかしくないか、と思いながらやっていたんですけれど(笑)。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/081700063/082900009/?rt=nocnt